★☆桜餅の葉のような芳香に包まれし平安時代の女性たち十二単にしのばせしもの☆★


桜餅の葉のような芳香に包まれし平安時代の女性たち
十二単にしのばせし藤袴

「生草のままでは無香のフジバカマであるが、乾燥すると
その茎や葉に含有されている、クマリン配糖体が
加水分解されて、オルト・クマリン酸が生じるため、
桜餅の葉のような芳香を放つ」(ウィキペディア)より

やどりせし 人のかたみか 藤袴
    わすられがたき 香ににほいつつ☆

(我が家に泊まっていった人の残した形見か、
藤袴よ。忘れがたい香にしきりに匂って…)
−−紀貫之古今和歌集より−−
藤袴の香を詠んだ代表的な歌です。

花言葉  あの日を思い出す

花は藤色がかった白で、平安時代から河原や
野辺に咲く山野草として親しまれてきました。
乾燥させた藤袴は香料としても用いられ、
往時の女性達は藤袴を香袋に入れ、
十二単にしのばせていたようです。

しかし、近年藤袴は、河川改修などによる
環境の変化で減少し続け、環境省
京都府から保護、保全の対象として扱われ
ています。

園芸種(藤袴ヒヨドリバナなどが交配し
たもの)は出回っていますが、
野生種は、すっかり姿を消してしまいました。

1998年、京都市西京区大原野の古池の
堤防で発見された藤袴の野生種。
絶滅の危機に瀕する藤袴
KBS京都守ろう!藤袴プロジェクト)
より
フジバカマ(藤袴)  キク科の多年草
           秋の七草の一つ
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